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藤村玲子さん

今年に入って、展覧会などに行く機会が極端に減っていましたが、
ここのところ、博物館や美術館の展覧会、作家さんの個展、朗読会、クリエーターのトークセッション、映画、、、
急に様々なジャンルの芸術に触れる機会が、急に多くなりました。
この9月は特に多そう。。

その中の一つ、9月1~2日に京都産業会館で開催された、
紅型作家の藤村玲子さんの個展に行ってきました。http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=347

たくさんの藤村さんの紅型作品が会場内を埋め尽くしている様は、
静けさの中に、底知れぬ迫力を感じました。

まだ多くの紅型作品に触れたことない私は、
紅型には、華やかなイメージを持っていたのですが、一気に覆された!という思いでした。
と、いうか、藤村さんの作品が唯一無二だからなのかもしれない。。

藤村さんの作品は、グレーとも、紫とも、言い難い独特な色が多く、
布の地色がクリーム色であろうと、桃色であろうと、その色が、目に入ってきました。

型文様に重みを感じつつ、
リズムを刻んでるかのように、途切れることなく染上げられている。
眺めているだけでも、こんなに情熱を感じる反物を
自分が、実際に着物に仕立てて着るには、100年早いわ。。と、素直に思いました。。
着物に負けちゃうのですよ。。(その前に、手が出ません!!汗)

会場で販売されていた、澤地久枝さん著『琉球布紀行』を読みました。
沖縄諸島の織物に関わっていらっしゃる方々のお話が描かれいます。
その中には、沖縄戦の悲しい歴史にも触れられていて、目頭熱くなる場面も多いです。

はじめの部分に藤村さんのお話があります。
作品から伝わる物静かな中に秘められた強力エネルギーというのは、
藤村さんの人生にあるのだなぁ。と、この本を読んで、腑に落ちました。

著者の澤地さんが、藤村さんを表現している文章で、とくに心に残った文章を抜き出しました。

協力者はあったほうがいい。しかし一人でなければできない仕事の領域がある。それは染色の世界に限らない。修羅ともなる集中のなかでようやく達成できる仕事があるのだ。

(藤村さんは)紅型の仕事はたのしいとは思わないという。しかし一人で型紙を彫り、音楽も騒音も耳にはいらなくなっているようなときがいちばんたのしいときと呟き、小柄ながら、腕も手も労働者のようにしっかりしている。

一生かけても、私には及ばないのですが、、、
ジャンルを超えて、求道者の生き様が、私の教科書です。

学校の教科書は、全く読まんかったくせに。。(汗)

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