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大鵬の志

明日から、マニフェストギャラリーで個展「胡蝶の夢」が始まります!
http://www.14thmoon.com/blog/m/manifesto.cgi?date=2010.10.04

と、いうことで・・・午後からギャラリーへ、搬入に行ってしてきました!
今日は、あいにくの雨でしたが、スムーズに作業がはかどり(値札が、まだ付けてない。。汗)
無事、搬入を完了できて、ほっとしました。。
明日を待つばかりです!(うそです。。値札がまだ~。。。汗)


今回も、ジュエリーに加え、今年に入って描いた「うんげん彩色」3点を展示させていただきます。

その中で、中心となるのがこちらです。

はじめは、「鳳凰かなぁ~??」と、フワ~ッ(?)と思いつつ描き始めたのですが・・・描いているうちに、心境が徐々に変わっていきました。。

        Photo_4

今回の個展の題名は、『荘子』に登場する「胡蝶の夢」というお話からいただいたものですので、準備中は、『荘子』関係の本を読んでいました。

ちょうど、この絵を描いている時に、『荘子』の中に登場する「大鵬の志」というお話に出会いました。

かなり簡単ですが、こんなお話です・・・

北の果ての海に、鯤(コン)という一匹の大きな大きな魚がいました。
その大きさは何千里あるか分からないくらい大きいのです。

ある日、鯤は大鵬という、これまた大きな大きな鳥に化けました。
この大鵬の大きさも、何千里あるか分からないくらい大きいのです。


大鵬は、一度はばたけば、三千里を飛び、
上に向かって飛び上がれば、一気に九万里上昇する。
大鵬は、九万里の高い空から、南の海まで飛んで行こうとしていました。

そんな大鵬を見た地上では小さな鳥たちが、笑って批評をしています。
「私たちは、一度飛び上がったところで、木の枝一本に留まるのがせいぜい。
大鵬は、九万里の高いところで、北の海から南の海へ飛ぶと言っている。
大鵬も馬鹿げた事を言うもんだなぁ・・・」


そして、荘子は言いました、
「小さい鳥たちは、大鵬の気持ちがわからない。小さいものには、小さな考えしか持たない。大きなものになってはじめて大きな心が解る。」と。


私も勉強不足で、深く理解できていないのですが・・・・
このお話から、いろいろな考え方が出来るなぁ。。と感心したのです。。

読む人によっては、大きい方が優れていて、小さい方が劣っているという、悲しいお話じゃないか!と感じる方もいるかもしれないけど、、、そういう意味ではないと思います。

私は、鯤を人に置き換えて、勝手に物語を想像しました。。(笑)
「泣かず飛ばずの生活の中(北の海)、一人、じーーーっと辛抱、努力を積み重ねていた人が(鯤)、ある時、大きく世間に羽ばたき、立派に成長しました!(大鵬に化ける)」
みたいな。。(笑)

「大きくなるには、大きくなる為の努力が必要なんだ。
大きくなれた時に、やっと大きな人たちの気持ちが理解出来るんだ!」
いうふうに、一人感動していました。。(笑)

もちろん、大小、どちらが素晴らしいと、一慨には言えない。ということも言っているだろうしなぁ~。

どっちにしても(?)、自分なりの大鵬の志を持っていたいものです。

だから、そんな願いを込めて、この絵の鳥に、大鵬という名前を付けました!

お時間許しましたら、是非ぜひ、大鵬くんを見に来てくださいね!


帰り途にて・・・001うぁ~っっ!!大阪平成中村座の幡を発見!!本日より、大阪城にて開演!
見に行きた~いっ!!(興奮して撮影したので、恐ろしいピンボケとなる。。汗)

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