大覚寺
今日は、大覚寺で、真福寺仏画導場、中村幸真先生の講演会と写経会が開催されました。
大覚寺へは、今回、初めてでした。
広島の仏画教室に参加してくださっているご夫婦とご一緒出来て、とても嬉しかったです。
講演会の前に、参加者全員で大覚寺を散策しました。
大覚寺は、元々嵯峨天皇が住まわれた御所だったそうです。
広大な敷地には、日本最古といわれる人工林と大沢池が静かに広がっていました。
大沢池のほとりには、嵯峨天皇と弘法大師が語らったといわれる茶室、望雲亭がありました。
当時、お二人はあの茶室で、大沢池を眺めながら何を語られたのでしょうねぇ・・・。
竹林を眺めながら、先生からこんな話をお聞きしました。
竹の花の開花周期は、約120年だそうです。
しかし、竹の花が咲いたかと思うと、竹は株ごと一斉に枯れてしまうのだそうです。
枯れた後、花から落ちた種が芽吹き、次の新しい竹に生まれ変わるのだそうです。
花開いたかと思った途端に、あっけなく世代交代を迎える。
何だか、人間の人生と似ているような気がしました。
講演会では、「嵯峨天皇と弘法大師の護国思想」についてのお話を聞きました。
私は、学生時代から歴史が苦手なのですが・・・(戦国時代以降、特に苦手!)
今回、嵯峨天皇近辺のお話を聞いて、平安時代の流れがなんとなく解った。。
今日、「仏性」と「護国」、二つの言葉が心に残った。
「仏性」は、仏さまの要素。
仏教には、一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)という言葉があります。
「すべてのものは、仏さまの要素を持ち合わせている」という仏教の考え方です。
まずは、自分の中の仏さんを見つける。そして、他の人(もの)の心の中の仏さんを見つける。
これが出来れば、どんなに平安な世の中になるのだろう。
かなり厳しい人生修行であります!
「護国」と聞くと、「日本を守る!文化を守る!」と、ものすごくスケールの大きい感じがするのですが・・・
自分の身の丈に合った、ささやかな事があるのではないかと思った。
「仏性を見い出す事」が「護国」につながるのじゃないかなぁ。。
今回は、仕事の締め切り迫る・・・で(笑)、写経会はキャンセル。
今度、ゆっくり大覚寺を訪れたい。
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