厳島で清盛を思う
先週末は、県立大学の宮島学センターの講演会を聞きに、宮島に行ってきました。
テーマは、厳島と平清盛の関係。
私は、歴史が非常に弱いのですが、平家納経に出会ってから、平清盛に興味を持っております。
清盛=おごれるものというイメージが強いかと思うのですが、
私は、清盛の信仰心や美意識に非常に興味を持っているのです。
来年の大河ドラマがあるので、今、広島では清盛講演会がたくさん開催されています。
宮島に到着したら、まずは厳島神社参拝。
数日前の高潮で、厳島神社の回廊が水没してしまったのですが、
見事に復活!さすが!無事でよかった。。
会場の大元公園まで散策。
海辺に、ひっそりと佇む清盛神社に参拝。あの名声からは想像しがいたほど、こじんまりしたお社。
講演会で聞いたのですが、日本中で、清盛を祀る場所はここだけだそうです。
厳島を愛した清盛の魂は、この地で生き続けているのでしょうか。
講演会は、清盛と弟の頼盛の関係や、厳島の神主佐伯景弘について。
私は、本当に歴史に弱いので、平家の系図を見てもピンと来ないのですが・・・(汗)
今回、お話を聞いて、頼盛と佐伯景弘の人物像について興味を持ちました。
今までは、厳島=清盛というイメージでしたが、
実は、当時、厳島の敏腕プロデューサーは、佐伯景弘だったのではないかと感じました。
平家納経の背景を、少し知ることができたので、また新たな見方ができるような気がします。
講演会が終わり、桟橋まで適当に歩いていたら、「サラスヴァティ」というコーヒー屋さんを発見!
弁財天か!いい名前。
コーヒーは、お店で、豆選びや焙煎をしてらっしゃるとのこと。深すぎず軽すぎず、ちょうどいい味をしていた。
ケーキは、ティラミス。あっさりしていておいしかった!
こちらはリンゴケーキ。こちらも、甘すぎずおいしかった!
カフェを出た途端、方向音痴となり(笑)、道に迷っていたら、
たまたま目の前を通りがかった老紳士に道案内をしてもらうことに。
お話を伺うと、同じ講演会に参加されていたそうで(!)宮島口までご一緒させていただくことにしました。
その方は、学生時代、地元広島を離れ、60年間、関西で生活をされ、再び地元広島に戻られたそうです。
子供のころは、瀬戸内海に対して何も感じなかったけど、
広島に戻り、改めて瀬戸内海の景色を眺めてみたら、こんなに美しいところだったのかと再認識されたそうです。
同感。。
瀬戸内海ばかりではなく、日本には、素晴らしい景色や文化がたくさんあるにもかかわらず、戦後、それらに目を向ける日本人が少なくなっていることを憂えておられました。。
これは、若者の私たちにも責任があるなぁ。。と思いました。。
本当に短い時間でしたが、深みのあるお話を伺えて良かった。
道に迷ったおかげで、思わぬ出会いがありました。
これも、道に迷ったおかげで立ち寄れた坂本菓子舗のもみじまんじゅう。
秋限定の、もんぶらんもみじはオススメです!
~覚書き~図書館でたまたま見かけた詩。
「厳島」 浅野長勲
遙かに鼇背(ごうはい)を見れば 一蓬莱
靉靉たる雲烟 瑞台を擁す
月は長廊に落ちて 湾上静かなり
万灯星列して 波の来るを照らす
(私流に訳しました)
穏やかな瀬戸内に浮かぶ、大きな亀の様な蓬莱山 宮島。
島の上に雲がたなびいている。
月の光が厳島神社の回廊を照らし、沢山連なった万灯は波を照らす。
夜の宮島を、対岸から眺めているのかな?
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