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4月の不動院仏画教室終了!

週末は、不動院の仏画教室でした。
境内は、桜の季節が終わり、若葉の季節へと移りかわり、清々しい風が吹き抜けていきました。

現在、教室では、仏画に関することをまとめたプリントを読んでもらうことと、仏さまのお手本を、和紙と墨を使って写すという作業を繰り返していただいております。

私の場合は、自分で描くこと以外に、京都の仏画導場で、先生や先輩方の作品や、自分の経験していない作業を見ることが、とても勉強になっています。

しかし、不動院教室では、線描き以外の作業を見る機会がありませんので、以前から気になっていました。
今回、線描きの先に、どのような工程が待ち構えているのか、少しご説明させていただきました。

京都で描いている、十一面観音さん以外は、広島で制作をしています。
線を起こして、デッサンをし、下絵を作ります。
ちょうど先日、お地蔵さんの下絵が完成し、絹を枠に張ったところだったので、それを教室に持っていくことにしました。

まずは、絵絹を枠に合わせ、絵絹の天地を、枠に糊付け。
糊付けした部分に、板とおもりを乗せて乾かします。おもりがなかったので、彫金道具のレールアンビルとバイスをおもり代わりに。。重みが、ちょうど良かった。。
Image_19

そして、4方を糊付けします。この状態では、絵を描く面には、張りがなく、しわしわ、ゆるゆる。

乾かしたら、ドーサ(にじみ防止)を刷毛で引きます。まだ、この時点でも、表面にしわがあります。
Image_18
ドーサ液も手作りです。はっきりした分量は知りませんが、
以前、先生に作って頂いたドーサ液の味を頼りに作っています。。原始的ですね!(笑)

そして、しっかり乾かしたら、表面がピンと張り、絵が描けるようになります。
Image
地蔵菩薩の下絵を線描きしました。にじんでないので、ドーサもうまくいきました。。良かった。。

そして、教室にもっていき、落ち着いてみたら、頭光を描くのを忘れていることに気付きました。。(汗)
絵を囲んで、皆さんに絹枠やドーサのことをご説明しつつ、「このお地蔵さんに足りないものはなんでしょう??」と出題しました。。
すると、一瞬にして、「頭光!!」と、正解が出ました!!お見事です!

地蔵菩薩は、袈裟を着ていますので、袈裟の着付けについても、みなさんと話しました。
ちょうど書院には、僧形(比丘形)の仏像が三体置かれているので、
仏像を囲みつつ、皆さんと袈裟の着付けを観察しました。

来月は、バックに裏側から色を入れて、「裏彩色」のお話をしたいと思っています。
皆さんと一緒に、このお地蔵さんを囲みつつ、勉強出来たらと思っています。

ちなみに・・・
今回のおやつタイムは、手作りのエッグタルトでした。
エッグの分量がイマイチでしたが、皆さん、笑顔で食べてくださり、うれしかったです。。
和気あいあいのオヤツタイム、とても楽しかったです!
5か月に一度、手作りデーをすることにしました。

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