不動院金堂見学会
この週末は、とても良いお天気に恵まれました。
土曜日は、現在、修復中の不動院金堂の屋根の見学会が行われ、
私たち仏画教室も参加させていただきました。
金堂周囲にやぐらが立てられ、テントがかかっております。
ヘルメットをかぶり、やぐらのスロープを登りました。登りきると、目の前に、屋根が現れました!
現場では、屋根に数人の職人さんが横一列に並んで、無心で杮(こけら)を葺いている最中でした。
現場監督さんに、建物の歴史や工事の内容など、説明していただきました。
杮葺きの屋根は、約30年に一度、葺き直しをしなくてはならないそうで、
前回の工事は、昭和60年に行われたそうですが、全く記憶にございません。。(汗)修復前の金堂。
今回、使用されている杮板は、サワラという木から作られているそうです。
きれいな長方形をしているので、機械で作られてるものと思っていましたが、
職人さんの手で、木の株を細かく割lり、作られているそうで、びっくりしました。
その杮板を、屋根に竹の釘で、一定間隔で打ち付けていきます。
屋根の先端は、反り返っているのですが、杮が曲線を描きながら、見事に一定間隔で打ち付けられていました。
屋根の色合いも、茶褐色から、黄色みがかったベージュ色にチェンジしていて、
見慣れない、不思議な感覚です。。
杮専門の職人さんは、本当に若い世代の方ばかりで、びっくり。。
全国の寺社を駆け回って、お仕事をされているそうです。
「私の子供です!」と言ってもおかしくないような若い世代の人たちが、伝統技術を受けついで頑張っている姿を眺めていたら、本当にうれしくなり、感心してしまいました。
この杮は、いろいろな方々のメッセージが入ったものが沢山含まれています。
私の寄進する杮2枚も準備完了!墨で薬師如来像と不動明王を謹写しました。
普段、遠くから眺めるだけの屋根ですが、説明をしていただき、実際に屋根に触れてみると、お寺に対して、より愛着がわいてきました。
裏庭の苔も、青々として美しいです。
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