広島の展覧会3つ…
毎日、過ごしやすいお天気が続いております。
展示会準備で、ずっとアトリエに篭っていたので、広島開催の展覧会に全く行けずにおりましたので、広島に戻って来てから、一気に展覧会3つに行ってきました!
まずは、ひろしま美術館で先週末まで開催されていた、「熊谷守一展」です。会期最終ギリギリ間に合いました!
熊谷守一を聞くと、まずは、仙人の様な外見を思い浮かべます。
作品は、宇宙的な作品や、猫の絵を、ミニマルアートというか、いらないモノが削ぎ落として表現されているものを思い浮かべます…猫など、ホント猫らしさが感じられて、かわいらしいのです。。(^^)
私は、熊谷守一について、詳しくないので、独学の人なのかと思っていたのですが、
絵画技法を、美術学校でしっかり学ばれたのでした。。
初期の作品は、想像していた世界とは、全く逆で、写実的で、細かく描かれている絵がほとんどでした。それから、3.40年は、写実の世界が続いておりました。
それから、写実の世界とは決別した、あの熊谷オリジナルの作品が生まれていました。
何十年もの長い間、写実的な作品を作り続けていたことに、私は、納得できたのです。
オリジナルの作品が、生み出せるようになるまでには、長ーい長ーい道のりがあり、
沢山描き続けた先の話なのだなぁ~。
私は今、しっかり基礎を身につけなくてはならないのだ。。
そして、2つ目は、辻村寿三郎人形館の「大日如来と空海」。http://www.mhst.jp/ningyoukan_open/index.html
メルヘン、妖艶、迫力、ユーモア・・・
一言では言い尽くせない、寿三郎さんワールドに、定期的に浸りたくなるのです。
ちょうどお大師さんがテーマでしたので、ちょうど良かったです。
お大師さんのシリーズは、東寺さんのご縁によって制作されたものだそうです。
大日如来をはじめとする、五智如来、薬師三尊像など、密教のお像が展示されておりました。
その中でも、少年時代のお大師さんの作品数点が、心に残りました。
少年空海が、お釈迦さんの大きな懐に抱かれて、遊んだり、一休みしたりする無邪気な様子が、ほほえましい。お大師さんを受けとめる、お釈迦さんの偉大さも表現されているように感じました。
作品とは、全く関係ないですが…
寿三郎さんの創作風景を見ると、私もいつか、着物で創作活動したいなぁ。。と夢見てしまうのです。。
3つ目は、奥田元宋・小由女美術館で開催中の「イングリッシュガーデン、英国に集う花々」です。
キュー王立植物園に所蔵されている、ボタニカルアートの展覧会です。
15世紀半ばのヨーロッパ、大航海時代に、世界各地から集まっていた植物の蒐集や観賞が文化として根付いたそうです。それらの植物を記録に残すことが一大潮流となりました。
その後、細密な描写に芸術が融合して、現代のボタニカルアートとなったのだそうです。
17世紀ごろの手で描いた作品から始まりました。
細やかな葉脈や葉の模様など、一本、一点、丁寧に描かれていて、何だか、身が引き締まったのです。。(汗)
初期の作品は、記録的なものばかりですが、手書きなので、細密な中に人の温かみが感じられて、好きでした。
年を追うごとに、アート的な作品が増えていきました。
三者三様の展覧会でしたが、どれも私は好きでした!
三次はお天気サイコーで、良い休暇となりました。
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