祈りの仏像
島根県立石見美術館グラントワで開催中の、「祈りの仏像-石見の地より-」を見に行ってきました。
http://www.grandtoit.jp/museum/exhibition/special/inoributuzou/index.html
各時代の仏像、高麗仏、木喰仏・・・中国地方五県にゆかりのある仏像、仏画が展示されている中、いつもお世話になっている、不動院所蔵の「観音菩薩萬五千仏図」という仏画も展示されていました。
「観音菩薩萬五千仏図」は、図録では見たことがありますが、実物を拝見するのは、今回が初めてでした。
このお像は、13世紀あたりの高麗仏画で、『華厳経』の世界が表現されているとのことです。
童子のような、ぷッくりとした体に、高麗仏特有の表情をしている菩薩さまです。
が・・・
目を凝らして見てみると、菩薩さまの身体以外の部分に、小さな化仏がみっちり描かれていました。
そして、化仏が描かれていない所には、「佛」の字で装飾文様が組み立てられており、みっちりと書かれていました。
隙間なし!!
薄暗い中から、仏さまが、次々と、目の前に湧き出してくるような…
絵の中に描かれた無数の仏さまは、『華厳経』の「一つの毛穴の中に、無量(数え切れない)の仏さまの世界がある」という名文とリンクするなぁ。。と感じました。
私は、わからんなりにですが・・・『華厳経』が好きなので、とてもうれしくなりました。。
仏さまの持物や衣の文様など、細部まで細やかなのが、高麗仏画の特徴ですが…
私は、「描くの大変だったろうなぁ~。。」と、遠い目で眺めるしかありませんでした。(汗)
展覧会を見た後は、フロアーで開催されていた、「香袋作りワークショップ」に、参加させていただきました。
仏さまを供養する際に、お香は必需品。2つには、深い関係がありますよね。
まずは、折り紙で、お香袋を作ります。
そして、10種類の天然香木を、好みに合わせてブレンドします。
シンプルな木の皮の香りから、個性の強い香りと様々。
手前に見える白いお香のリュウノウ(龍脳)は、かなり個性派でした!(もちろん入れました!)
先ほど作った折り紙に入れて、蓋をしてお香袋が完成!
短時間で、気軽に楽しめるワークショップで、良かったです!
私自身、今年は、ワークショップに初挑戦したので、主催者側を眺めるのも、なにかとお勉強になります!
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