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「型」の中で…

広島県立美術館で、「日本伝統工芸展」が始まり、さっそく友達と行ってきました!

お互い、作り手なので、作品一つ一つ、題名から、細かい技術面まで・・・・
じーっくり眺めつつ、感じたことを、次々におしゃべりしながら、ゆっくり回りました。

私は、省胎七宝の松本三千子さん(島根県)の作品が心に残りました。。
省胎七宝は、金属の土台に釉薬を乗せて焼いた後、金属部分だけを酸で溶かしてしまいます。完成作品は、釉薬と銀線だけ。光が差し込むと、磨りガラスのように優しく輝きます。松本さんの作品は、日本海や宍道湖など、島根の風景がモチーフになっているので、心が自然と寄って行くのかもしれません。

伝統工芸展に行くと、毎回思うのですが…
作品の好き嫌いは別として、「どんだけ気合が入ってるんですか!どんだけ時間かかったんですか??本当にお疲れ様です!!」と言いたくなるのです。。
気が遠くなる作品の数々、心に刻みました!

工芸って、子供の頃は、全く興味が湧きませんでしたが、ここ数年は、毎年、見に行っています。

工芸は、「型」や「制約」の中で、自分の持つ技術を十二分に発揮し、形を作り出します。
「型」や「制約」と聞くと、芸術性が低く、不自由なイメージを、一瞬感じるかもしれませんが、私はそう思いません!

仏画にも、経典に描かれた、仏の世界を表現するために、「型」の様なものがあります。

下絵を作る時は、先人の描かれた仏画をお手本にして、線を起こしますから、模写なのです。
といっても…完成した仏画は、描いていくうちに、本人の個性が存分に込められていくので、お手本にした仏さまとは、全く違った仏さまが出来上がってきます。

仏画を描いていて、一時期、型の中で生きることは、自分を失ってしまうのではないか。。と思ったこともありましたが、自然の流れで、辞めることもなく、続けていくうちに、だんだん、心に変化が。
何だか、自分の意志なんて、ちっぽけなもののように思うようになったのです。

型の中に自分を置くことで、かえって、自由に動き回れるような気がしています。

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