東京2日目
東京二日目は、メインイベント、根津美術館「高麗仏画 香り立つ装飾美」へ行ってきました。
いつもお世話になっている不動院さん所蔵の「萬五千仏」も展示されるとのことで、とても楽しみにしておりました。
高麗仏画は、なんといっても、衣文装飾の細やかさ。
普段、仏画の衣文を考える時には、高麗仏画の作例をよく参考にします。
私自身は、平安時代、院政期の仏さまの表情や、色合いが一番好きなのですが、
その時代の仏画とは、また違った魅力が、高麗仏画にはありました。
『華厳経』の入法界品の場面が描かれた、水月観音に反応。改めて素敵だな。。と感じました。観音さんを拝み見上げる善財童子が愛おしいです。
「萬五千仏」は、展覧会の最後の作品として展示されていました。
図像からは、一瞬、何の仏さまか分かりずらいですが、観音さんなのだそうです。
仏さまのお顔と体以外の部分は、小さな化仏で埋め尽くされていて、珍しい作例です。
このお像を眺めていたら、重々無尽、一即多、多即一、インドラの網・・・
華厳経的なキーワードが、次々と体の中を翔け巡りました。
この展覧会の総括を、この仏さまが、無言のまま語られているように感じられました。
不動院仏画教室の生徒さんと会場でお会いできたことも、うれしかったです!
展覧会を後にし、明治大学へ。
南方熊楠のシンポジウム「宇宙大の熊楠」に参加しました。今年、熊楠が誕生して150年目の年だそうで、田辺市では、熊楠関連行事が目白押しのようです!
パネリストは、中沢新一さん、鏡リュウジさん、高山寺の曽我部住職、田辺市市長、
龍谷大学の唐澤太助さんで、星辰(天体)と熊楠について語られました。
キャンセル待ちが出るほど、応募者多数だったそうで、会場は満員、盛り上がりを感じました。
さすが「熊楠」がテーマだけあり、内容が濃かったので、すべてをご紹介は出来ませんが、
面白くて、あっという間に終わってしまいました。もっと詳しいお話が聞きたいです。
気になったキーワード…星曼荼羅、明恵さん、紀伊半島の先端部分に点在する祭祀場。
熊野には、何度か訪れたことがありますが、独特の文化があるように感じます。
隠国(こもりく)と呼ばれる場所なので、「死」のイメージなのかと思っていたら、
実際に訪れると、太陽のエネルギーをたくさん受けて、自然も力強く、「生」のイメージを持ちました。
太陽祭祀場が点在していることに納得しました。
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