9月の不動院仏画教室
大きな台風により、関西地方が大変な被害を受けましたが、皆さまのお宅は大丈夫だったでしょうか?
こちら広島は、台風の被害はありませんでしたが、雨続きです。
天候不良の中、不動院仏画教室は、無事に開催されました!
そして、うれしい出来事は、体調不良で、数か月お休みされてたメンバー2名が復活!!
まだまだ万全ではないようですが、お顔はすっきりして、お元気そうで良かったです!
教室では、墨線描き、極彩色のうんげん、淡彩色の尊像、紺紙金泥画と、それぞれ目的に合った課題に取り組んでおられます。
次回から、『阿弥陀経』の紺紙金泥写経を制作される生徒さんがいらっしゃるので、私は、『阿弥陀経』を写経形式で書写した下書きを制作してきました。
久々の装飾写経の制作です!
私は、大学時代の卒論で「平家納経」について少しだけ触れました。
「平家納経」は、装飾写経の最高峰。
平清盛の思いに触れ、私もなんちゃって平家納経を、生涯をかけて制作しております。
軸装の装飾写経は、絵や書道だけでなく、彫金仕事も必要となります!
以前、私が作った作品の一部をご紹介いたします。
彫金で、このような軸先を作りました。これは雲気です。
草木染めした和紙に、絵を描いてみたり、金粉をまいたりしました。
教室の生徒さんから軸装の装飾写経を制作したいと伺った時、
私も一緒に制作たいと思いました!
そして、今月復活した生徒さんが、私達の装飾写経制作の打ち合わせを聞いて、
一緒に制作したいとおっしゃいました!
この生徒さんは、数年かけて、墨線描きの練習をされています。まだ初級手本が残っていますが、あえて、作品制作に取り組んで頂きたいと思ったのです。
それは、墨線描き練習の時と作品制作している時のモチベーションは、全く違うからです。
作品制作は、墨線描き練習の数倍緊張します!
いろいろな面に気を配らないと作品は描けません!作品制作の時の集中力や緊張感などなどを経験してもらいたかったのです。
その際、自身の心と向き合っていただけたら、また新たな感覚を発見していただけるのではないかと思いました。
作品制作の時の緊張感は、再び、墨線描き練習をする際に、絶対に役立つと思います!今月の教室は、そんな感じで刺激的に終了。
教室が終わり、アトリエに戻って、お客様をお迎えしました。
しばし共通の話題に花が咲きました!
その方は、最近宮島を訪れ、「平家納経」を納める双龍柄の経箱と出会われたとお話しして下さいました。
ちょうど「平家納経」について考えていた時だったので、
シンクロニシティーのような、ベストタイミングのような、不思議な感覚でした!
仕事を終え、リラックスタイム。楽しかったなぁ~。。
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