新たな仏画に挑戦!
今週頭から、京都で仏画修行。
先月、春日鹿曼荼羅が完成したので、今月から、新たな仏画に挑戦することとなりました。
今回は、元興寺 智光曼荼羅の本尊、阿弥陀如来座像です。
智光曼荼羅は、奈良時代に、元興寺の僧、智光が感得した浄土曼荼羅で、浄土三大曼荼羅(當麻曼荼羅、智光曼荼羅、清海曼荼羅)の一つに数えられます。元興寺極楽坊の本尊は、仏像ではなく、智光曼荼羅なのです。
午前中から制作に取り掛かりました!
まずは、仏画を描く前に、絵絹の準備です。
木枠に絵絹を張ります。絵絹にドウサを引いて、にじみを留めます。
糊を塗ったり、乾かしたりの連続ですから、半日くらいかかります。
午後の制作は、
木枠に張った絵絹に、下絵を墨で線描きします。
この阿弥陀さんの特徴は、細かい文様で荘厳された光背と台座です!
集中して描きましたが、装飾的な台座を描いた時点で、一日が終わりました。
最後、先生に確認して頂いたところ…一か所、描き忘れをご指摘頂きました。
どこでしょう???
あっという間の一日でしたが、よく集中して描けたと思います。。彩色が楽しみです!!
翌日は午前中、久しぶりに北山の「京都府立総合資料館」に行ってみることにしました。
大学時代によく通った思い出の場所ですが、そこはすでに閉鎖…
数メートル先に、「京都府立京都学・歴彩館」として、リニューアルオープンしておりました! そこで、数時間、仏画や日本画の資料を閲覧しました。
そして、昼から「色鉛筆で描く仏画」の講習を受けました。
5月5日の不動院薬師大祭で「仏画ワークショップ」を開催するので、私自身が勉強しておきたかったのです。
今回の題材は、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)です。
烏枢沙摩明王は、衆生の不浄な煩悩を焼き尽くしてくれる明王です。お手洗いに尊像やお札を掛ける風習があります。
ちなみに、実家のお手洗いには、中村先生の描かれた烏枢沙摩明王が掛けてあります。
講習では、水彩色鉛筆の使い方や、明王の身色の塗り方などなどレクチャーして頂きました。
日本画画材で描く本格的な仏画も大好きですが、扱いの難しい日本画絵具をマスターするまで、かなり時間がかかります…
しかし、色鉛筆であれば、より多くの方々に仏画の世界を味わっていただけるなぁと感じました!
5月5日の不動院薬師大祭では、少しでも仏画の魅力をお伝えできたらと思っています!
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