10月のちゅーピーカレッジ仏画教室
今月も、ちゅーピーカレッジクレドの仏画教室を開講いたしました。
先月から、お二人の生徒さんが、極彩色仏画の第一歩である、暈繝(うんげん)彩色に初挑戦されております。
蓮の花弁も形どった散華に、つがいの鳥と宝相華が描かれている作品です。
和紙に手本を墨で写して、裏打ち。
そして、黄土色の下塗りをするところまで進みました。
日本画の絵具の扱いは独特です。チューブから絵具が出てくるというわけにはいかず、絵具と膠を、自分の手で調合して、一色ずつ手作りします。
白色の胡粉は、工程が多く、慣れるまではとても難しい色なのですが、お二人とも、手際よく、きれいな胡粉を溶かれました!
下塗りが終わると、バックの色選びです。
青緑色をチョイスされました!
不動院教室では、過去のうんげん彩色の作品を参考にして、色選びをしてもらっていたので、「うんげんらしい」作品が誕生します。
しかし、クレド教室では、あえて過去の作品を見過ぎず、色選びをしてもらいました。
そうすると、独自の感性がスパーク!
「その色とその色組み合わせるんですか??」と思わず言ってしまいそうになるような、自由で、面白い色選びとなりました!
生徒さんは臆することなく、「何とかなりそうです!」と前進あるのみでした。
素晴らしい!感動してしまいました。
そして、線描き練習をされてらっしゃる方が、「初めの頃は、あっという間に描けていたのに、線の練習を進めていくと、だんだん時間がかかるようになりました。」と。
その通りです!
仏画を描きはじめた頃は、恐れ知らずで、躊躇することなく、あっという間に描き切ることが出来たりしますが、
少しずつ上達していき、作品制作を経験されると、一つ一つの工程の尊さが身に染みてわかってくるので、
一線一線心を込めて描くようになります。小さな図像でも、いろいろなところが気になり始めるので、何時間もかかったりするようになります。
技術面ばかりではなく、作業に心を籠めることの大切さを感じてもらえたことが、私にとって、大変嬉しい出来事でした!
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