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弁天さん完成!

コロナの影響で仕事がストップし、京都での仏画の勉強をしばらくお休みすることを決意して半年が経ちました。
京都に行けない間、私自身に課したこと、

「戻る時には、以前の自分より上達していること。」
そんな思いを秘めて、描き続けております。

コロナで、家に閉じこもる日々が続く三月。まずは、梵天、帝釈天の下絵作りから始まりました。
絹本に写して彩色。描き終えたら、裏打ちして完成。
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五角形の絵に会う額縁は、ご縁あって知り合った木工職人さんにお願いしました。

催事を終えた7月、弁才天立像を描き始めました。
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昨日、完成しました。
八本の手に武器を持ち、一点を見つめる視線。
この武器は、決して人を痛めつけるものではなく、自分の中にある強い意志の表れのように感じます。
この弁天さんの持物を眺めていると、授業で習った「僧那僧涅(そうなそうね)」という仏教の言葉を思い出しました。
甲冑で身を荘厳する。心に鎧をまとう。というような意味合いでしょうか。


最後に描いた波濤は、以前、浜田港に立ち寄った際、強風にあおられながら観察した荒波を思い出して、フリーハンドで一気に描きました。
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この岩と波をイメージしました。高く上がった波しぶきがかっこよいです!


作品展のテーマを海と決めてから、いろいろな海を眺めました。
一番多く眺めたのは、やっぱり広島から眺める瀬戸内海!その中でも、五日市の海辺にかかる橋から眺める海が、今お気に入りです。
玄界灘、関門海峡、大島、浜田、稲田の浜…
それぞれの海に、それぞれの波模様があって、眺めているとワクワクします。


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波濤を越えて

宗像さんから戻ってきて、玄界灘をテーマにした作品が作りたくなりました!
先日、年末のレクチャーコンサートでご一緒する田坂蘭子さんからお土産、府中市特産の桐箱に、玄界灘の男らしい波を文様的に描くことにしました。

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まずは、下絵作り。鉛筆でちょこちょこ描く。

そして、桐箱に下絵を写して、うんげん彩色を施しました。
題は、「波濤を越えて」です。
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波濤(はとう)とは、大きな波、高い波、うねる波という意味があります。

透明度の高い海水だったので、あえて色数を2種類にしました。集中して、一気に描き上げました。

そして、所々、波しぶきの部分にパールをちりばめ、蓋の四隅に彫金金具を付けました。

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そんなこんなしていたら、お魚ちゃんがアトリエにやってきました!毎度っ!!

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ハマチにさごしに真鯛!

その朝、いつもの魚屋さんで、大特価の小さな真鯛盛りを発見!いつもなら即買いですが、なんだか異様ーーに悩んでしまい、真鯛盛りの前で仁王立ち。。店内を行ったり来たりして、最終的に買わずに帰宅。。

でもでも…

その晩、ご近所さんから、もっともっと素晴らしい真鯛ちゃんが家にやってきました!
鯛がキラキラ輝いていたので、しばらく眺めていたら、作品展アイデアが思いつきました!

魚を頂いた時、三種が入ったちらしずしがひらめき、さっそく捌きました!
お寿司の具は、青じそ、ミョウガ、いりごまとシンプルに。上に錦糸卵と焼きのりを乗せて。

思いつきで、魚の中落ちの身をスプーンでそぎ取り、甘辛いそぼろを作り、すし飯に混ぜました。

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テキトーに考えた中落ちそぼろ、意外にも、すし飯のアクセントをプラスして、家族に好評でした!

具を混ぜた寿司飯の上に、ハマチとタイの刺身を散らして完成!
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こちらは昆布締め。アラは出汁取って、お吸い物にしました。
 

ちょうど魚を頂いた翌日、長年お世話になっている方がアトリエに来てくださる予定だったので、未熟ながら、ハマチを心込めて捌いき、プレゼント!大変喜んで頂き、私の方が幸せな気分になりました!

幸せタイムを、ありがとうございました!そして、頂いた魚たちのいのちに感謝🙏🙏

 


 

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宗像さんへ

予定していた友人との約束が、急きょ延期となり、仕事しようと思っていたのですが、朝起きて、ふと思い立ち、旅に出ることにしました!

どこへ行ったかというと・・・福岡県。

宗像大社です。
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日々、お参りしている氏神様であり、atelierでお祀りしている宗像三女神の総本宮です。
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元々の予定に、地御前神社参拝が含まれていました。こちらの主祭神も、宗像三女神なので、
場所は、廿日市から福岡と、思いっきり遠くになっちゃいましたが…予定通りと言えば、予定通りです。。(笑)

作品展のテーマが「わたつみ」に決まってから、いろいろなキーワードがつながり始めたのですが、
その中に、宗像大社の高宮祭場があります。言葉になりませんが、写真を見た時に、ものすごく引き込まれました。。

高宮祭場は、辺津宮の裏山にあり、古代の祭祀場。今は、社などの建物はありません。
何度も言いますが…私は山道を歩くのが怖くて、大の苦手…お寺の奥の院をお参りするのも苦手なのです。。汗
数分ほどの高宮祭場までの山道も、もれなく不安でしたが…びっくり!!
江波山を歩いている時の感覚とそっくり!めちゃめちゃ気持ちよくて、怖さなど全く感じない、優しささえ感じる山道でした!
巷では、パワースポットとして有名な場所だそうですが、私はパワースポット情報には疎いので、よくわかりませんが…
高宮祭場をはじめ、辺津宮、第二宮、第三宮は、健やかになれる場所で、江波山の衣羽神社に居る時の感覚と似ているということは感じましたよ。

本当に良いお参りになりました!

そして、海へ。初の玄界灘!
ミロちゃん、大興奮。大喜び!
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大島を眺めました。

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作品テーマが思いつかず、気持ちも焦る一方。前進しない日々に息が詰まりそうでしたが、
突破口を見つけた途端に、物事がいろいろ動き始めて、体が軽快に動くようになりました。
この調子で、年末に向けて頑張ります!

宗像のお土産は、大島産マダコ、ヒラマサのあら、なぶらふりかけ。
晩、広島に戻ってから、お料理タイム!
 
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小麦粉でぬめり取りをして下処理してから茹でました。

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大好きなカマ焼き
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今回は、ザラメを使って、こってり感のありアラ炊きにしました!

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今、私の中に 「なぶら」ブームが来ているので(笑)即買いでした!

 

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「わたつみ(仮)」

今年の12月19日20日に、不動院で開催させて頂く作品展の題名がなかなか決まらず、作品が作りづらいなぁと思っておりましたが、
ようやく降臨(笑)しました!

「わたつみ」

わたつみ(わだつみ)とは、海の神様の事で、海、雨、などの水を司る神様だそうです。
海そのものを表すこともあります。
日本神話には、綿津見神 (わたつみのかみ)という海の神様もおられます。

「ワタ」が 海
「ツ」が の
「ミ」が 神霊

昨年、アトリエを江波に移転してから、江波山&天満川ウォーキングが日課となりました。

江波山の頂上では瀬戸内海を眺めます。
海の神様がまつられている衣羽神社へのお参りも日課の一つです。
宗像三女神、住吉さん、えびすさんにスサノオノミコトと、海の神様に守られながら、この一年間を過ごさせてもらった気がしています。

海の神霊は、神社の神様だけではなく、自然の中にたくさん見られます。
天満川では、エイや様々な魚たち。
そして、タイミングが良いと、なぶらが湧き(魚の大群)、川一面が宝石のようにキラキラ輝きます!
月の満ち欠けも、海と深い関わりがありますもんね!

新しい生活では、今まで以上に、海を近くに感じられるようになりました。
海をテーマにせずにはいられないなぁと思いつつも、数か月、何も思い浮かばず…
とりあえず、海に関すること、海に行ったり、魚釣ってみたり、魚捌いてみたり、お参りしたり・・・・
ロジックは置いといて、心が動くこと、好きだなぁと感じたことだけ、やってみました。。(笑)
私の体の中で、「海」に関することが満タンになったであろうある日…
「わたつみ」という言葉にふと出会いました。腑に落ちました。
それから、ようやくロジック関係に取り掛かると、いろんなキーワードが数珠繋ぎのよう、引っ張りだされました。良い感じ!!

これは、仮題なので、もしかしたら変わるかも。。。でも、気に入っています!
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こちらは、作品展のメインとなる、弁才天さんです。あともう少しで完成です。

 

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10月の不動院仏画教室

10月ですが、夏再来!と言いたいくらい暑い日でした。
不動院教室の皆さんも、県外の方以外、元気よくご参加くださいました!

こちらも、クレド教室同様、和やかで楽しい空気が流れており、笑顔が多い教室です。いつも感謝しております!



不動院教室は、皆さんが、それぞれ異なる課題に挑戦されているので、
私自身の頭が混乱しないように気を付けております。。(笑)
ということで、私は、終始、書院の中を右往左往。。
あっち行っては、うんげん彩色をレクチャーして、こっちに戻れば、刷毛塗りを手伝ったり、声援(?)送ったり…
隣の部屋に行っては裏打ち作業を手伝って…
文科系の教室とは思えないほど、汗かいて動きまくっております。といっても、落ち着きがないのは、私一人ですが…(;'∀')


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俱利伽羅龍剣を描かれております。

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こちらは、『仏説阿弥陀経』の紺紙金泥経を写経し終えて、見返しなどの挿絵を描かれております。

Img_2302こちらでは、鳳凰のうんげん彩色をされています。もう一息です!!

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こちらでは、墨書きされた風天さんと毘沙門天さんを、裏打ちされました。
はじめての裏打ち作業での、なかなかのビッグサイズですが、キレイに裏打ちされました!

行きつかぬ間に、不動院教室が終わりました…皆様、お疲れさまでした。
今年も、残すところ2回となりました。
年々、一年が早く感じます。ぼっといてたら、年末です。。時間って、無駄には出来ません!

 

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10月のクレド仏画教室

10月のちゅーピーカレッジ クレドの仏画教室が開講されました。
全員出席。皆さん、お変わりなく、お元気そうで何よりです!

今年、入会された生徒さんは前進力あり!初級お手本3冊を、一気に描き上げました。

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始められたころは、墨の状態が不安定だったのか、墨線の色が、少しぼんやりしているようでしたが、
今はしっかり墨が磨れるようになり、線の色が安定しております!細かい線、大胆な線を描き分けて、メリハリがありますね!

うんげん彩色のお二人も、着々と進んでおります!

こちらは、鳥の翼にうんげん彩色をされています。いつも丁寧、慎重な作業をされます。
鳥は草花を彩色するより難しいので、いつも以上に試行錯誤されています。
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こちらの生徒さんは、葉っぱの彩色をされました。
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うんげん彩色の段は、下絵のアウトラインに合わせて、フリーハンドで形を取り、段を描いていきます。
うんげん一段目を、下絵の形にしっかり合わせて彩色しておくと、2段目から形が取りやすいように思います。
一段目を下絵に合わせず、あいまいな形で塗ってしまうと、段が進むにつれて、徐々に形が分からなくなり、彩色しづらくなるような気がします…

うんげんをする前の段階、下塗りにしても、丁寧に絵具を溶いて、均一に刷毛塗りしおく方が、断然、うんげん彩色しやすいですし、剥落も防げます。
何事も、はじめが肝心だなぁと思います!

ミカンの季節になりました!
大崎上島からお越しの生徒さんが、今年もたくさんのミカンをリュックに詰め込んで届けてくださいました。
いつも荷物が重くなるので、恐縮してしまうのですが、教室のメンバーは大喜び!
皆さんの喜ぶ姿を喜んで下さる方なのです。ありがたいですね。

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教室全員の代表で、最年長(93才)の生徒さんがお礼を述べられました!

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HANAcafe open!

20代の頃の夢は、[小さなカフェを経営する]でした。
当時、日中は広島の袋町にあった某カフェで働き、夕方から彫金の勉強をして、合間に東京へジュエリーを売りに出かけるという生活。
お店のフードは私が担当。毎日、お店を開けて、1人カウンターに立ち、業務をこなしておりました。
長年、広島の中心地で経営者として生きてこられたオーナーさんから、毎日、1人で商売をする方法や美学など・・人生に関すること、いろいろ教えて頂きましたが…
ある日突然、オーナーさんとの永遠のお別れが訪れ、そのカフェは閉店。
そのタイミングで、ジュエリー販売が本格化し始め、その後、仏画との出会いもあり、カフェ経営やお料理することは、自分の心の中で封印しました。

しかし、封印から20年。封印解除!(笑)
空想上のカフェ、HANAカフェをオープン!!お一人様限定。(友達。。笑)

第一回は、大好きなタイ料理「タイ米フェア!」。

オープン前夜、カフェのメニューについて考えていたら、またまたすごいタイミングで、釣り好きご近所さんから、立派なハマチとヤズが届きました!いつも来客にご飯をふるまう前日だったりして、テレパシーですか??と言いたくなるほど!大変助かりました!心より感謝です。
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体も目も、キラキラ輝いていますね。

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両親には、ハマチとヤズのお刺身、漬け丼、アラ炊きを作りました。父はハマチのお刺身が大好物!
今回のお客様は、魚が苦手。普段、生魚は食べません。。
そんな人だからこそ、お魚を美味しく食べてもらおう!と思い、生臭さを取るため、三枚におろして「塩締め」にして一晩置きました。


カフェ当日は、テラスに、バナナ、モンステラ、インド菩提樹などの南国系植物に囲まれた特別席を。
メガムンドゥンのバティックを、テーブルに敷いて、アジアン風に。
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タイカレーにタイ風カルパッチョ。そして、先日作ったサバの干物も(笑)

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塩締めにしたハマチはキラキラしてて、うまみが凝縮されていました。
冊を薄切りにして、ナンプラー風味の自家製ドレッシングをかけて。
友達に食べてもらえるか心配でしたが、「美味しい!美味しい!」と、魚の部分2人分をペロリと完食!!「してやったり!!」と嬉しい気分。。お魚の鮮度が、とてつもなく良いので、美味しいはずです。

食事が終わり、観音マリーナまで、サイクリング。観音マリーナは、ちょうど夕焼けタイム。のんびりしました。
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atelier移転して一年ちょっと、「自分の思いを一番に大切にする」ことを目標にしてきました。
この言葉は、20年前に、カフェのオーナーさんから頂いた遺言の一つだったことに、ふと気づきました。

まだまだ出来ませんが…少しずつ自分の思いを優先するようになると、長年封印してきたことが目の前に現れることが、頻繁に起こっています。嬉しいこと、しんどくなること、半々ですが、少しずつ、ゆっくり心が癒されていくようです。

夢は、HANAの看板を上げること。忘れかけていました…
サボテンやアガベのGARDENを作りたい。
お客さまや生徒さんに来てもらえるようなアトリエを海の近くに構えたい。
今の場所は、看板を上げないという契約なので、自分の夢が叶う場所が他にあるということでしょう。。まだまだ先の話ですが…
夢が叶う、叶わないは置いといて…HANA'Sガーデンについて、このブログに書いてみたり、知り合いに語ったりし始めました。

そうしたら最近、偶然にも、第一候補地に関連する方々に出会い始めました!引き寄せるのでしょうか…???

さっそく来週、候補地在住の友人と散策に出かけることになりましたよ!ワクワクしています!

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満月の帯留め

夜空に美しい満月。
中秋の名月は楽しまれましたか?
私はこの数日間、毎晩、少しずつ大きくなる月を、チャリンコ漕ぎながら楽しみました!
そして、月見団子も作って、しっかり食べましたよ(笑)


このタイミングで、満月をモチーフとした帯留の制作のご依頼を受けました。

月と松の帯留め

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以前から、月と松を組み合わせたデザインは大好きで、制作しておりました。

松竹梅の松。

松は常緑樹で、「不老長寿」の意味があり、古来から縁起の良いものとされています。
以前、私も縁起を担いで松を育てたことがありますが、何度も枯らしました。松モチーフは大好きですが、どうも育てるのは苦手らしいです。。汗

使用した地金は、洋白と銅。
月を洋白で。洋白は、500円玉の素材。シルバーと同じ銀色をしていますが、シルバーより、少し黒みがかって、落ち着いた色味をしています。
松は銅です。

全体を艶消し加工の梨地仕上げにして、いぶす。

三分紐専用で、小さめサイズに仕上げました。

お客様にお届けしたところ、気に入ってくださり、ありがたいご感想を頂きました!大変うれしいです!!

これから、着物が楽しい季節です。お客様の元で、この帯留めが活躍しますように…。
私も、久しぶりに着物を楽しみたいです!

 

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