地元盛り上げ隊で、江波散策。

この数年、コロナ禍で生活スタイルが一変し、出張にはほとんど出れなくなりました。
収入は激減しましたが…(汗)コロナで身動きが取れない間、地元でひっそりこっそり、ジュエリーと仏画の制作を続けつつ、大きな魚を捌いたり、食用サボテンを栽培したり…いろいろな挑戦をしておりました。

地元をうろうろするようになってから、自分の経験技術を生かして、地元で何かできないかなぁと一人考えるようになりました。
そんなこんなしているうちに、同じ思いを持つ地元の同士と意気投合。さっそく第一回作戦会議を、地元のお店で開催。

地元の同士というのは、いつも私のおかっぱヘアをカットしてくださっている美容師さん。この数年で知り合った方。
同じ中学と塾の先輩。同じ吉島地区で育ち、今は江波生活の先輩なので、地域のことを教わることがたくさんあります。

アトリエの近くにある、焼肉かばちさん。
江波山ウォーキングの際、目に入る看板の大きな文字。ランチメニューも気になっていました。

焼肉ランチを頂きました。タン、ハラミ、ホルモン、ロース。かな?それに、テールスープ、大盛りご飯とキムチ付き。1350円なり。5a82c356e8274de89e2bb2e77a90d115
お肉(特にホルモン)も美味しいですが、焼肉のタレが美味しかったです!

店内の壁には、カープ選手か?競輪選手か?のサインがたくさんありました。
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実は私、昨年末、広島競輪場で開催されたピースカップに初見学しまして、最終レースが当たり(掛け金100円…)、
車券は換金せず、記念のお守りとして身に着けております!このお守りのおかげで、お正月催事は、人生二番目の大繁盛でした!(笑)
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ランチタイム終了ぎりぎりまで、延々と会議。いや、おしゃべり…(笑)
美味しいお店でした!

そして、コーヒータイム。
4年前に引っ越してきた時から、この建物がめちゃくちゃ気になっておりましたが。。どうも扉が開けにくい感じがして、勇気が出なかった…
しかし、今回、思い切ってオープン!
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重い二重扉(!)を開けると、明るい光が差し込んでいました!
その先に、こだわりの音響システとレコードの山!
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お好みの音楽をかけてくだいました。持参もオッケーとのこと。
この反対側には大きなスピーカーがたくさん設置されています。写真がない。。汗
気さくなスタッフさんの接客で、手作りバスクチーズケーキとコーヒーを頂きました。美味しかったです!

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私は、ニーナ・シモンをかけてもらいました。このレコード、初めて聞きましたが、とても良かったです!
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老眼鏡をかけて、しっかり選曲する私。。

この一日だけでも、今まで気づかなかった江波の魅力が知れて満足しました!

頭の中にイメージがふんわりあるのですが、まだ言語化できません。
ふわふわしたイメージを持ちつつ、会話をしているうちに、いろいろなことが形になることでしょう。


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2月の不動院仏画教室

こちらは2月の不動院仏画教室です。
寒い中、皆さん元気に集まっていただきました!

不動院教室は12年目を迎えました。
こちらの教室は、10名弱の生徒さんが集まってくださり、和やかな雰囲気が教室を包んでおります。
準備、後片付け、掃除などは、生徒さんの連係プレーがさえわたり、一気に片付きます。大変ありがたいです。皆さんに感謝しております。

私の自動車通勤5か月目を迎えました。どこに行きつくのかわからない私のバック走行を見た生徒さんはあっけにとられ、心配と爆笑(笑)
私の謎のバック走行が名物になりつつありましたが、ここの所、うまくいっているので、安心して見守ってもらっているはず…

こちらは、阿弥陀如来坐像の衣に色が入ったところです。
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ムラになりやすい丹と胡粉の絵具を、むらなく塗られました。これから、ぼかしなどが入るのでしょう。

こちらは、一対の飛天さん。
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こちらの裙(裳)も、丹と胡粉を混ぜた絵具ですね!かわいらしい色ですね。


こちらは散華のうんげん彩色を制作されています。
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鳥の個性的な色彩が、これからどのようになるのか、楽しみです。


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2月のアトリエ仏画教室

今月も、アトリエ教室、不動院教室を開講いたしました。
毎月第二週目は仏画教室の週となっています。
ジュエリー制作や催事もありますので、仏画教室に関われるのは、毎月この一週間となります。

まずはアトリエ教室。
江波のアトリエ教室に移動していただき、5か月が経ちました。
開始当初は不定期開催でしたが、開催日が定まり、落ち着いてきました。
こちらは、生徒さん3名の小さな教室です。(+遠方のため、通信教育的な生徒さん一名おられます)
教室前に、近所のお店にお昼ごはんを食べに行ったりと、少人数ならではのアットホームな雰囲気です。
クレド教室の時には話せなかったことが、お聞きできるので、生徒さんとの距離がより近くなったような気がします。

引き続き、うんげん彩色の描かれています。
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所々、逆うんげんを入れ、強調ポイントを作られています。
無心にひたすら集中して描かれる生徒さんです。

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何度注意しても「駄目だ。駄目だ。」とつぶやきが止まらない生徒さんの作品(笑)
うんげんは順調そのもの。。(笑)
出来ない期間には、出来ない期間なりの楽しさがあります。その時にしか出来ない色合わせがあるのになぁ。とぼんやり思いました。

お二方とも、段ぼかしの色のバランスが良いです。


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私は、生徒さんの様子を観察しつつ、善通寺寺報「善通寺だより」に掲載されている色鉛筆仏画にトライしておりました。
色鉛筆の扱いが苦手です。。力の入れようが強いのか・・・いい塩梅がわかりません!

何事も、手慣れていないことに挑戦すると、思い通りに進まないので、イライラしてしまうものですが…
うまくいかない期間も辛抱してコツコツ続けていくと、「臨界点」を越えた時、
急にいろいろなものが見えたり、手がスラスラ動かせるようになっていたりするもんだなぁと、経験上わかっているので、私はイライラせず楽しみます!
だから、知らないことやできないことにチャレンジすることが好きなんだなぁと思います!


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この日は、バレンタイン直前。おやつタイムは、お土産のチョコレートが並びました。
こちらは、吉島の焼き菓子店「セレンディピティ」さんのチョコレートケーキです。美味しく頂きました!





 

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2023年第一回目の仏画教室

年始の出展が終わるや否や、今年の仏画教室がスタートしました!
まずは、江波アトリエ教室から。
縁起を担いで、1月11日1時11分からスタートしました!

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三者三様のうんげん彩色。

絵の具の具合が良いようで、うんげんがキラキラと輝いておりました。作業もはかどっておられました!

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こちらの供養菩薩は、私が仏画の勉強を始めた頃の作品です。
今の私にはできない色合わです。瑞々しいというか、若々しい…(笑)

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週末は、不動院仏画教室開講。こちらは、ほぼ(!)全員集合。大変賑わい、楽しいひと時を過ごしました。
こちらは、阿弥陀如来坐像を描かれておられる生徒さん。

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今回から不動明王坐像に挑戦される生徒さん。
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仏画教室最高齢であり、やる気満々、教室一ポジティブな生徒さんです!
生き生きと過ごされているお姿は、人生の教科書です!


こちらは、散華のうんげん彩色グループです。
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紺紙金泥画の大日如来坐像を描かれている生徒さん。
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はじめの頃は、金泥がうまく本紙に乗らず、発色していませんでしたが、仕上げ段階に入ってからの数か月は、元気な金泥の線が描けるようになりました!特に火炎光背やお顔のあたりは、最高に金が輝いております!


最近復帰された生徒さん。クレド教室が始まったころから、通って頂いております。
久々ですので、墨書き練習に戻られ、復習をされています。
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ガラス棒と定規を使って描く線も、上手にできました!

日々、技術の向上を目指しますが、一線一線、心を込めて線を引ければ、少々歪んでもオッケーだと思っています。
仏画は、心のお勉強でもありますので、心豊かになって帰っていただきたいです。
目標は、「仏画教室に来たら、元気になって帰る。」です。
まずは、主催の私自身の心が健やかであることが大切だと思っています。

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謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年は、コロナ前の活動が少しずつ戻ってきました。
今年第一弾は、2日から、広島三越さん三階、100年アパートメントさんにてポップアップショップを開催させていただきます。

2023年1月2日(月・振休)~1月9日(月・祝)
Silver Jewelry HANA 2023 EXHIBITION [SILVER + GLASS]
広島三越3階 100年アパートメントイベントスペース

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こちらがDMです。
食用サボテン、ノパルをステージにミラーペンダントを飾っております。

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こちらは会場に設置するポスターです。
この装飾額縁は、約15年前、京都にいたときに制作したものです。
瑪瑙と銅を使っております。モチーフは、菩提樹とザクロ。
メイン作品のもちーともリンクしており、相性が良いのではないでしょうか?
15年間、日の目を見ず(笑)物置の中で眠っていた額縁もお持ちいたします!

お正月ゆっくりされているかと思いますが、お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ会場に遊びにいらしてください!
明日3日は、ちょこっとラジオ出演させて頂きます。





 




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9月の中国新聞クレド教室

本日、中国新聞文化センタークレドビル教室の「仏画教室」開講日。そして、ラストデーでした。


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墨線描きを熱心にされた生徒さん。普段より、一層集中されて描かれていました。

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散華のうんげんに挑戦されている生徒さん。

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二度目の暈繝彩色に取り組まれている生徒さん。絵具の溶き方や塗り方が丁寧で精密。
前回も今回も4段の暈繝彩色です。
前回は、一番濃い色の4段目が単色にしてもらいましたが、今回は、4段目を混色にして段を作ることに挑戦して頂いております。
絵の具を数種類混ぜて、自分が好む色を作ることや、混色を使ってのうんげん彩色を体感していただきたいのです。
今回は、抹茶クリームのような、ニュアンスカラー系グリーンの一段目を上手に塗られました!

こちらは、供養菩薩に挑戦されています。
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この方も二度目の暈繝彩色となりますので、ちょっと絵心を+した絵を描いていただくことにしました!
例えば、蓮台でしたら、同じ花弁でも、真正面の花弁、斜めに向いている花弁、裏側に向かって開いている花弁、いろいろな角度で描かれていますので、角度を考慮しながら、暈繝の段の幅を微妙に調節して塗っていただきました。
もう一つは、もし花びらの上に衣がかぶって見えていない部分があるならば、隠れている部分を想像しながら描いていくということも。
見えない部分を想像しながら、つながりのある絵になるのではないかと思います。
どちらも、ただただ色を塗り重ねた暈繝彩色より、もっと立体的な仕上がりになると思います!
言葉で説明すると、「何のこと??」って感じですが…(笑)生徒さんはしっかり理解して、描いてくださいました!
生徒さんも、一段一段ステップを踏まれ、上達されています。大変うれしく思います!

中国新聞文化センターさんとの出会いは、私がまだ京都で仏画の勉強に通っていた時にお声がけいただいたことがきっかけです。
そして、広島に戻つてきて間もない2012年、今はなき三越ビル教室で特別講座を開催して頂きました。
それから、定期的に特別講習会を開催し、2017年より、今のスタイルである、クレドビル教室月一講座がスタートしました。
気づいてみれば、広島新生活とともに、10年の月日が経過しました。

半年前に、私の事情で、この教室の閉講することになりました。
生徒さんにご報告してからも、「最後の日まで一緒に居ましょう!」と言ってくださり、大変感激しました。生徒さんには心から感謝しております。
もちろん、教室スタッフの皆様にも、終始親切にしていただき、大変お世話になり、感謝しております。
これからも単発の特別講習会でお世話になりますし、10月からは、新たな形の教室がスタートしますので、生徒さんとのご縁も続きます。



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8月の不動院仏画教室

8月の不動院仏画教室は、ちょうどお盆真っ只中の催となり、参加メンバーはいつもの半分の人数。
人数が半分となると、私のあわただしさも半分…(笑)教室の空気が、いつもより落ち着いた感じ。
私がバタバタしない分、生徒さんもじっくり集中できたのではないでしょうか??

うんげん彩色初挑戦の生徒さん。
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初級のうんげん彩色は、日本画の絵の具の扱い方を身に着けるためのトレーニングでもあると思います。
何度も何度も、絵具を溶いて、絵具の性質を感じ取ってください!

こちらは、竜神さんです。胡粉(白色)で、雲のぼかしに取り掛かっておられます。
根気のいる作業ですね。
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そして、こちらは俱利伽羅龍剣を描かれております。
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そして今回、三年かけて完成しました!
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三年の制作期間の中で、何度か逃げ出したくなった時があったそうです。
たまにはお休みしつつ、少しずつ、コツコツ筆を動かし続け、完成にたどり着きました!
生徒さんの作品の完成は、自分のことのようにうれしく、感動します。今回も感動!!
完成後は、板から絵を外して、額に納め、より重厚感が増しております。

今回お休みされた生徒さんは、日を改めて、アトリエに補講に来られました。
来月、クレド教室を終えますので、長年続けてきた2教室体制は、あと一回で終了。
クレドの生徒さんは、アトリエか不動院教室に移動してくださることになっております。

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8月の中国新聞文化センター仏画教室

中国新聞文化センタークレドビル教室の仏画教室を開講しました。
展示後初の仏画教室、頭を切り替えて、ボケないように、ボケないようにと注意しておりましたが、
大きな絵皿を忘れてしまい、バック塗りの方にご迷惑をおかけしました。。

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ということで、散華の中のパーツから塗って頂いています。(通常は、バックの色を塗ってからです…汗)


こちらは、暈繝彩色です。
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暈繝彩色は、一つのパーツの中に、4段から、多い時で6~7段、同系色の段(グラデーション)を重ねて塗ります。
些細なことですが、段ごとの角度が歪んでいたり、段の幅のバランスがよくないと、暈繝彩色の効果が半減してしまいます。。
とても几帳面な方なので、数ミリ単位の修正を入れて、バランスの良い赤の暈繝彩色が出来上がっていきました!

こちらは、供養菩薩の彩色画に挑戦されています。

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今回は、茎の部分を緑系の混色で彩色していただきました。
以前は、パーツのアウトライン(下絵の墨線)をなぞってから、筆先で線を描くように彩色されていたので、所々、筆跡が残ってしまうことがありました。
そこで今回は、アウトラインをなぞらず、筆の穂先をしっかりと使い、いつもより大胆に塗っていただきました。
すると、若草色の茎がしっかり発色!ムラなく、きれいに塗れました!お見事!

こちらは、龍神さんの墨線描きをされています。

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下絵の中のパーツがどのように繋がっているかをご説明しました。

描きたい部分からスタートしたらよいかと思います。
線だけを追って写し取ると、全体像が見えてきませんので、この部分は何なのか、そして、どのように繋がっていくのかを、意識しながら描くことが重要だと思っています。

そして、私も線描きを。
不動院教室の生徒さんが、作品完成間近なので、次回の作品の下絵を作っております。
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天人が描きたいといわれていたので、描いてみました。
本業がありますので、一日中、筆を持つことは出来ませんが、毎日、少しずつでも手を動かすことが大切です!

来月、クレド教室通常レッスンがラストとなります!

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7月の仏画教室

7月も仏画教室2校を開講いたしました。

まずは、クレド教室。
彩色画、墨線描き練習と、それぞれの作業に取り組まれました。

暈繝彩色(うんげんさいしき)
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彩色画は2作品目の生徒さんですが、絵具の溶き方、塗り方ともに、上達されています。
手際が良く、根気強さが制作に現れています。


供養菩薩(くようぼさつ)
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青の暈繝彩色が入りました!


不動院教室は、前日の豪雨で開催が心配されましたが、晴天の中、皆さん集合することが出来ました!

阿弥陀如来坐像を制作されている生徒さん。
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肌色を無事に塗られ、一安心です!

俱利伽羅龍剣を制作中の生徒さん。
線起こしと、金泥を残すばかりとなりました。あと一息です!
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散華の暈繝彩色の生徒さん。
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難しい鳥の彩色。毛並みを極細面相筆で描いておられます。

紺紙金泥画「大日如来坐像」
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金泥の扱い方を、熱心に勉強されました!線描きも順調です!

暈繝彩色初挑戦の生徒さん。ウクライナの国旗の色をバックに平和を祈ります。
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龍神図に挑戦されている生徒さんとの会話の中で、どのような龍神さんにしたいですか?と質問させていただきました。
すると、以前、私が描いた龍神図の中の龍と同じ色合いにしたいというリクエストがありました。
「じゃあ黒系ですね!」と私が答えたら、生徒さんは「いいえ。白い龍です!」と…
「白い龍??あれ?描いたことないなぁ。。。汗」と、一瞬フリーズしてしまいました。不思議な気分のまま(笑)教室を後に。

アトリエに戻り、龍神図をジーっと眺めながら、なぜこの龍が白く見えるんだろう??と考えていたら…
わかりました!!

私の龍神さんは、「雲気が立ち込める闇を切り裂き現れる龍神」というイメージで描きました。
なので、龍神さんは、独自で混色した黒系絵具で塗った後に、筋肉や腹などの出っ張り部分を、白系、シルバー、ゴールドの明るい色で隈取を(ぼかし)を入れています。黒い龍だからと言って、真っ黒に塗りつぶすわけではありません。

私は「黒い龍」というイメージで眺めるので、視点は、龍の黒い色の部分にあります。
しかし、生徒さんはそのような題材で描かれていることは知らず、白系絵具の隈取りに視点を置いて眺められたため、白い龍と認識されたのでした。
同じものを眺めていても、見る人によって、見え方が違うということを改めて気づかされる、興味深い出来事でした!

ちなみに…
仏様の真っ赤な衣を表現する際も、ただ真っ赤な絵具をべた塗りするだけではなく、しわの部分や盛り上がった部分に白系の隈取りを入れてみたり、逆にオレンジ系の丹という絵具を塗った上に赤色でぼかして赤い衣をイメージさせてみたりと、
ある一つの色をあらわすにしても、いろいろな表現方法があります!それを考えるのが楽しみ(苦しみ…笑)でもあります!





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仏画教室ウィークでした!

ヒロシマクラフツマンズセッションが終了しても、オーダー制作や後片付けなどがしばらく続きました。
オーダ品をお客様のもとにお届けして、やっとイベントが終了。という気分になり、ほっとしました。。

先日の京都は、自分自身のお勉強。
5月は不動院教室をお休みさせていただきましたので、補講希望者はアトリエレッスン数件、そして、二週連続でクレド教室開講と…
一気に仏画色が濃くなりました!!

五月のクレド教室は、生徒さんが紺紙金泥画「不動明王坐像」を完成されました!
この生徒さんは、線描きが安定しています。特に、衣の文様など、細かい線を描くのが得意とされています。
このGWは、生徒さんはアトリエに製作中の金泥画を持ってきてくださいました。
いつも通り、丁寧で繊細、精巧に描かれていました。しかし…何か足らない。。

あっ!!パワーだっ!!元気が足らない!!

お不動さんの背後の迦楼羅炎(かるらえん)は、不浄を焼き尽くす炎。
難下の衆生を教化する役割を持つお不動さんの勢いが足らないのだ!と感じたのです。
お不動さんの、ゆるぎない菩提心を絵に込めてほしいと思いました。

2005年、私が種智院大学に編入して、初めて描いたお不動さんの紺紙金泥画を取り出し、見てもらいました。
線は非常ー--にへたっぴですが…(笑)どしっと構えたお不動さんは、金泥が勢いよく、キラキラと輝いていました!
過去に自分が描いた絵ですが、他人さんの絵のように感じてしまうのですが、うまい下手を越えた、当時の心意気を思い出しました。
ただただ上手に描くだけでは表現できない何かがあるのだなぁ。。と、改めて感じたのです。

生徒さんにも伝わったようでした!

衣の文様はそのままで、全体的にもう少し太く、濃く修正してもらうようにしました。
そして、25日のクレド教室に修正してもらったお不動さんを見せてもらったところ、
元気いっぱいのお不動さんに生まれ変わっていました!!
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以前より、金泥がいきいきと輝いていました。
お伝えしたかったことが、生徒さんに伝わり、絵に表現されたことがうれしかったです!

そして、他の生徒さんが持ってきてくださった大日さんとともに、教室に飾りました!

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